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うずまき状の形が特徴的な蚊取り線香は、除虫菊を原料にして作られる、日本古来の蚊遣り。

虫よけです。今では見かけなくなってしまいましたが、豚をかたどった陶製の蚊取り線香入れが、縁側でうすい煙が立ち上らせていたものです。風鈴の音色とともに、蚊取り線香の煙と匂いは、静かだった日本の夏の夜の象徴でした。形こそ違いますが、蚊遣り(蚊いぶし)が古くから使われていましたし、数十年前まで、「蚊帳」は夏のあいだ欠かせないものでした。蚊にさされないかわり、蚊遣りが煙かったり、虫も風も通さない蚊帳のせいで寝苦しかったり、快適ではなかった古きよき時代の夏の夜。不便なりに、五感で夏を感じたものでした。
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