イメージ写真

なぜあんなに表情豊かにとれるのでしょうか?

好きな写真家がいます。といっても私は別に写真が趣味とかそういう訳でも無く、ただ、その人の撮った写真が好きなのです。その人は主に動物や自然の写真を撮っています。私が惹かれるのはネコの写真です。この人のネコの写真集は何冊か出ているのですが被写体の多くが野良猫です。たまに飼い猫(お散歩中)や外ネコのようなのもいます。彼等の表情は実に豊かです。遊んでもらいたそうだったり、眠そうだったり。見ているととか声が聞こえきそうなネコ達の姿がいつもあります。
よくあるネコの写真集は子猫を籠に詰めていかにも愛らしく撮ってますけど(まぁ、こちらもかわいらしくはあるのですが)そういう飾られたものとは違う、たとえば子猫とは違う大きなネコがその辺で寝転んだり、散歩したり、まどろんでいたり、興味深げにこちらを覗き込んでいたり。いきいきとしたネコ達の日常をそのまま切り取ったような写真なのです。ネコ達に対する深い愛情や逞しくも一生懸命暮らしているネコ達を敬う気持が写真にも現れているようです。登場するのはその辺にいる野良や外ネコたち。とても気侭で自由のように見えますが、実際には、サバイバルな人生(ネコ生)を歩んでいる彼等が、通りすがりの人間にどうしてこんな自然な表情を見せてくれるんだろう。いったいどんな人がこんな写真を撮るんだろう。よっぽどネコに好かれる質なんだろうか?でも気難しいネコ相手に、そんな特殊な人でも難しいんじゃないだろうか?
先週、図書館に行ったら、その写真家の本を見つけたんです。やっぱり野良猫たちの表情がいきいきと撮られていました。以前にも写真集に登場したネコの姿もありました。でもいままで見て来た本とすこし違った印象を持ったんですね。なんというか今まではネコを撮る苦労なんかはかかれていなかったんです。ネコに対する愛情いっぱいではあったけれど、その苦労面は水面下に置いておくものであえて書く物では無いと考えていたんじゃ無いでしょうか。でも今回の写真集にはは「撮れなかったらどうしようかと思った」とか、「今回もなんとかネコたちに撮らせてもらった」とか。苦労してその写真を撮った事が良くわかるんですね。この写真家が一日中、ネコの出現しそうな(動物相手なので確実では無い)場所に佇んで「どうしよう」と焦っている姿やそんな時にネコを見つけた時の喜びなどが鮮やかに頭に浮かんだんです。ネコ達に対する愛情もさることながら苦労して交流したネコ達だからこそあんな素敵な瞬間が切り取れるのだなとますますその写真家が好きになりました。今回の写真集ではさらにその方の思いがキャプションの端々に綴られていて、不幸な野良猫を増やしたくない気持、ネコを捨てる人に対する怒りなど、心をないがしろにし、生き物をおもちゃのように捨てる人間がいることに対する憤りや悲しみが伝わってくるようでした。写真ってその人の人間性を写すのですね。またその時の気持や被写体に対する思いまでも写し込む。
写真にかかわらず絵や詩音楽。表現するすべての物には思いや意思、人生がこもっている。そんなことを強く感じ、自分もまたそんな表現ができる豊かな人間になりたいと思いました。

それにしても写真を撮るというのは難しいですね。以外と物を撮るのが難しいんじゃないかとわたしは思うのですがどうでしょうか?以前に洋服を作っていたことがありまして、洋服をホームページにアップするために撮影をしていたんですね。でもどうしても色が上手く出ないんです。色みが変わってしまうと洋服の印象も変わってしまうのでなるべく洋服の本来の色に近付けたいと思うのですが、これがなかなか難しい。室内は暗いので屋外に持って出てとるのですが、時間帯や天気によっても変わってきてしまいます。補正をしようにも、あまりに違い過ぎて上手くいきません。こうしてみるとカタログやチラシの写真は実にシビアに色みを考えて撮っているのだろうなぁと思います。きちんとしたスタジオできちんとした照明を使って撮っているのでしょうが、いったいどうしたらきれいにとれるのでしょうね?

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